講座紹介 教授の挨拶

 2019年4月より放射線医学講座を担当しております吉岡邦浩です。当講座は1937年に開講された80年以上の歴史がある医局で、私で5代目の教授となります。私は岩手医大1985年の卒業で、専門は放射線診断学、特に循環器領域の画像診断を得意としております。教室には岩手医大出身者が多いですが、東北地方の大学(弘前大、秋田大、東北大、山形大等)を中心として全国の大学(日本大、新潟大、琉球大等)の出身者が集まっています。

教授に就任するに当たり、「病院医療の質の向上」と「人材の育成」という2つの目標を設定しました。放射線科の任務は、画像診断やIVRを通して各診療科を支援し、延いては病院医療の質の向上に貢献することと考えています。近年の画像診断の驚異的な発展に伴い、非常に精密な画像を短時間で得ることが可能となると同時に、その守備範囲も拡大の一途をたどっています。これらの取り扱いにはプロの「目」や「技」が求められますが、その善し悪しが医療の質に直結します。質の高い画像診断やIVRを提供すべく、教室の力を結集して取り組みます。そのためには臨床のみならず、その基礎となる研究も重要です。学会発表や論文発表にも力を入れて、岩手から情報を発信し続けたいと考えています。

一方で、岩手県を含む東北地方の放射線科医の数は慢性的かつ圧倒的に不足しているのが現状です。関連病院からの派遣要請にも全く応えられない状況で、誠に忸怩たる思いです。一人でも多くの放射線科専門医を育てることも教室の喫緊の課題で、新入医局員の勧誘にもこれまで以上に力を入れてまいります。

人数の少ない医局ではありますが、非常に優秀でやる気に溢れたスタッフが揃っております。個人の適性や希望を尊重する教室の伝統を守りつつ、その力をより一層伸ばし、さらにはそれらを結集することで放射線科チームとして大きな力を発揮できるような教室を目指しています。

 

放射線医学講座教授 吉岡邦浩